■「政治を身近に感じていただく」ことに取組みました
「会派控室」を市民のご相談や議論のために開放
私たち市議会議員は、政治的考えが近い議員で「会派」を結成します。日頃は市役所本館2階にある「会派控室」で仕事をしています。私はこの「会派控室」を、市民の方が気軽に立ち寄れる場所にしたいと考えました。そのため、市民のご相談なども、「会派控室」に来ていただくようにしています。
初当選後、PTAのお母さんたちを「会派控室」にお呼びすると「えーっ!私たちがそんな所に行っていいと?」という反応。「もちろんいいとよ。だって市民のための場所だもん。」と言って来ていただきました。
「会派控室」は、市民が相談をしたり、市政を議論していただく場所です。お気軽にお越しくださいね。
「一般質問」では “自分の言葉” で話す
3月、6月、9月、12月の定例議会では、議員が市に対して質問や意見を述べる「一般質問」の時間があります。議員にとっては “晴れ舞台” です。私は、初めての「一般質問」の時から支援者の皆様に電話架けをし、多くの方に傍聴に来ていただきました。初めて傍聴した方は決まって「私たち市民も時間をつくって市議会の傍聴をすることが大事ですね。」とおっしゃいます。
会派で定期購読している専門誌「日経グローカル」に鳥取県知事や総務大臣を務められた片山善博さんの記事がありました。「地方議会の一般質問を見ていると、朗読議会が横行している。議員も原稿を朗読し、執行部側も答弁書の朗読だ。」との指摘でした。
私も2期目からは、質問事項や指摘事項を箇条書したものだけ準備して、できるだけ自分の言葉で議論するようにしました。傍聴された方からは「質問の内容がとても分かりやすい。ただ、市の答弁がお決まりのパターンばかりで物足りない。」とのお声をいただきました。
「議会報告会」を開催
議会が終わると公民館等をお借りして、市民への「議会報告会」を開催してきました。各議会での主な議案や一般質問の要点を書いた資料を配布し、内容についてご説明の後質疑応答を行います。
これを行うことにより自分自身も議案の再確認をすることができ、また会場からのご意見の中には、次の一般質問のヒントも多くありました。参加者からは、議会が身近に感じられるようになったと好評でした。
■「条例」の制定に関わりました
「議会基本条例」「政治倫理条例」「深夜花火を規制する条例」
市議会議員になって神戸市で開催された議員研修会に初めて参加しました。そこで、山梨学院大学の江藤俊昭先生から「北海道栗山町議会が制定した議会基本条例」の話をお聞きしました。一言でいえば「議会が何をする機関かを分かりやすく明文化した条例」となります。
帰るとすぐ会派の先輩に報告をし、条例制定に向けたプロジェクトチームを立ち上げました。その後特別委員会が設置され、「宮崎市議会基本条例」が制定されました。初めて条例制定に関わることができ、議員としての喜びを感じました。
その後は、議員の規範を定めた「政治倫理条例」、青島地区の方から夏の深夜に浜辺で花火をする若者がいて迷惑しているとのご相談から制定された「宮崎市深夜における花火の規制に関する条例」と3つの条例制定に関わることができました。
国会議員が議員立法で法律が作れるように、私たち地方議員は「条例」を作ることができます。何でも行政に頼るのではなく、議会が主体的に行動することが大切だと思います。
■大切にしてきたこと
「市の職員とのコミュニケーション」を大切にする
市議会議員として市民から沢山のご相談をお聞きしてきました。その際には市の職員に話を聞いてもらうのですが、決して市民から選ばれた議員だからといって上からモノを言うことはしないように心がけてきました。
市側にも法律や条例、慣例があり、何でもOKと言うわけにはいきません。ご相談の内容が可能なことなのか、不可能なことなのか、市の職員の協力なしに最善の結論は出せません。市の職員との信頼関係はとても重要なことです。
逆に、「斉藤了介」という人間が何を考え、何を大切にして仕事をしているかを知ってもらうことも重要です。日頃から市職員とのコミュニケーションの向上に努めてきました。それは最終的には市民のために繋がるからです。
職員と議員は、立場は違っても市民のために仕事するのは同じです。良好な関係作りに努めたいものです。
「二元代表制」の責任を果たす
国は、国会議員が自分たちの中から総理大臣を選ぶ「議院内閣制」です。一方地方では、住民が直接知事や市長を選び、それを監視する議員も住民が選ぶ「二元代表制」となっています。ですから地方議会には与野党は存在しません。
私たち議員は知事や市長に対し、常に距離を置いて対等な立場でなくてはならないのです。そのことを忘れることなく緊張感をもって市議会議員を務めてまいりました。