私が最も関心を持ち、大切にしているテーマは「教育、人づくり」です。市議会議員になってからもずっと「教育、人づくり」を “政治活動の柱” にしてきました。

 この社会は人が中心となり、様々な営みが行われています。教育の現場に関わったり、市民からのご相談をお聞きする度に、「人を育てていくことが重要だ」と痛感させられました。人間は、それぞれ「天命」を背負って生まれた貴い存在である、私はそう信じています。何をもって社会に貢献し、二度とない人生を豊かにしていくのか?「子ども一人一人が持つ特性を最大限に引き出してあげる教育」が必要だと思います。そんな教育の場をつくることが私の “夢” であり “使命” 、まさに「天命」だと思っています。

 昔の教育は、先生が答えを黒板に板書し、児童・生徒がそれをノートに書き写して「正しく暗記できること」が評価されました。「公式通りに同じ答えを出す」と100点。「みんなと違うユニークな答」は0点なんですね。

 しかし、これからの社会では 「答えが無いこと」が沢山あります。子どもたちが自分の考えを正しく表現し、他人の意見にしっかり耳を傾ける。活発に議論し、最終的にまとまった意見を全員で進めていく。思ったようにいかない時には立ち止まり、再度話し合い改善策を導き出す。

 考える力、感じ取る力、判断力、協調する姿勢、実行する意志力など、いわゆる「人間力」が必要になります。これはテストでは測れない要素です。計算だけなら「AIの方が早くて正確」という時代。だからこそ「人間ならではの力」を育む教育がとても重要になります。

 日本は世界のたくさんの国の1つです。世界の国々と平和に共存するためには、世界のことを正しく知ることが重要です。内向きではなく、世界に目を向けた広い視野をもつ子どもたちを育てることが、私たち大人に課せられた責任だと思います。そのことが、次世代の幸せな暮らしに必ず結びつくと確信しています。

 幼稚園・保育園、小学校、中学校、高校と続くステップが、単に “行政のくくり” という理由で分断されるのは本当にもったいないことです。行政のための教育ではないのですから。子どもたち一人一人がもっている無限の可能性を育むために、「太い縦糸がしっかり通った教育」をこの宮崎市に実現させたい!そう強く思っています。