小学校での「読み聞かせ」を15年前に始めました。お母さん方ばかりで、お父さんは一人もいませんでしたね。確かにめずらしがられました。

子どもが通っていた宮崎南小学校にお母さんたちが作った「くすのき」という読み聞かせサークルがあります。家で我が子に絵本を読んでましたので、「小学校の子どもたちにも読んであげたら楽しいだろうな~♪」と仲間に入れてもらったのがきっかけです。はじめは結構緊張しましたね。

 毎回図書館に行き、子どもたちが笑ってくれそうな絵本や優しい気持ちになれそうな内容の絵本を選びます。この絵本探しも子どもたちの笑顔を想像しながらやるので、結構楽しいものなんです。

 ただ、こんな失敗もありました。長男が6年生の時の話ですが、子どもたちの為になるのではないかと考え、絵本ではなく、稲盛和夫さんが書かれた「21世紀の子どもたちへ 君の思いは必ず実現する」の中から良い個所を抜き出して読みました。あとで学校から帰ってきた長男に「お父さん、絵本だったらいいけど今日みたいなのは止めてよね!」と “ピシャリ” と怒られました。

一日の始まりに読み聞かせをすることで、子どもたちが落ち着いた気持ちで学校生活をスタートできると実感します。どこの学校でも、保護者が主体的に読み聞かせを行っています。メンバーが多くなればなるほど実施回数も増えますので、沢山の方が参加してくださるといいなあと思いながら続けています。