「おやこハッピーネットワーク」様から、宮崎市長選挙に向けての公開質問をいただきました。手違いから、「おやこハッピーネットワーク」様のHPで公開するための提出期日に間に合いませんでした。そのため、当ページに「いただいた質問と斉藤了介の回答」という形式で掲載させていただきます。ご不便をおかけしますが、斉藤了介の回答につきましては、こちらをご確認いただくようお願いいたします。

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主催 おやこハッピーネットワーク
https://sites.google.com/view/oyakohappynet/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0?authuser=0

※該当のページ
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令和4年1月23日投票 宮崎市長選挙に向けて

はじめに
政治は遠く関係ないことではなく、わたしたちの暮らしと深く関わっています。
けれど、投票に行かない、市長選があることすら知らないという人も多く、特に子育て世代を含む若い人の投票率が低いことが、若い世代の意見が反映されていない政策となっているのではという危機感から、子育て支援者をはじめ市民から広く意見を募り各候補者の皆様に質問状という形で送ることにしました。
各質問に関するご自身のお考えをお書きください。いただいた回答は、インターネットを使って広く公開することにより、市民が各候補者の政策や意志を知り、わたしたちが安心して暮らせる宮崎市を実現する市長を選ぶ参考にしてほしいと思います。
この公開質問状は平等に各候補者にメールで送り、電話での確認を行います。
いただいた回答はメール返信の早い方からに向けてHP等にて公開しますのでご了承ください。

以下公開質問になります

1.【なぜ政治家に?】
・政治家を目指す最初のきっかけは何だったのでしょうか?
・宮崎市長として、どのようなリーダーシップで職員と一緒になって改革を行いますか?

〇大学受験に失敗し、家の経済的な理由で進学を断念した20歳の時に伯父の市長選挙を手伝ったことがきっかけで政治家を目指すことを決断。宮崎市を良い社会にしたい思いで宮崎市議会議員を4期12年間務めてきました。毎日市役所や市民のお宅で様々なご相談をお聞きし、市役所職員とも議論してきました。議員の中には職員より自分が偉いと勘違いしている人がいますが、私は市議会議員も市職員も市民のために同じベクトルで仕事する仲間だと捉えて仕事をしてきたことで、職員との信頼関係は築いてきたと考えています。就任後は職員との対話に時間をかけ、職場環境や仕事上の悩みなど課題を一つずつ解決していき、仕事の質を向上させ、市民に最良の仕事を提供してまいります。民間企業出身者として、役所の前例踏襲的なやり方から、「挑戦」、「柔軟性」、「粘り強さ」、「知恵」をキーワードに現場に入り、各業界とも本音の議論をしていきます。

2.【発達障がい】
・子どもが発達障がいです。支援につながるまでも大変で、これからも不安ばかりです。障がい者はもちろんその家族への支援について今後どのような対応をお考えでしょうか?


〇小学校、中学校、高校とPTAの役員をしながら学校現場に入り、発達障がいの子どもたちを見てきました。また、15年ほど宮崎わたぼうし会のボランティアスタッフとして「ふうせんバレー」や「わたぼうしコンサート」に関わってきました。その中で感じたことは、発達障がいについて、障がい児の保護者や特別支援の先生だけでなく、全ての保護者や先生が発達障がいについて一定程度の知識を持つことの重要性です。周りの知識不足により子どもや保護者が苦しい思いをしてきた事例を沢山見てきました。放課後等ディサービスについて、事業所間でサービスにばらつきもあることから、総体的に質の向上を図っていくことも必要であると考えます。

 3.【不登校】
・小学生の不登校が増えています。発達障がいに関する不登校も多くなっています。学校に行きたくても行けない子どもの学び支援についてどう考えていますか? 

〇不登校の原因が、先生、保護者、生徒に発達障がいについての知識が乏しいことが原因であることが多いと感じています。不登校の生徒を支援している先生からも話を聞いていますが、事業費の関係で先生が週に2日しか仕事できないため、生徒もその日しか登校しないといった現実があります。解決のため現場を理解している先生たちと改善に向けた徹底した議論が必要です。

・小中学校ではタブレット使用による教育が始まっています。オンライン授業を受ける児童生徒を出席扱いにする自治体も増えていますが、出席日数や単位の対象になるような仕組みづくりは、宮崎市は進んでいるのでしょうか?

〇この件については、市長選の準備で調査できませんでした。

・文部科学省は、民間のフリースクールや情報通信技術(ICT)を活用して学ぶ不登校等の長期欠席児童生徒について、校長判断で出席扱いにできると通知しています。不登校支援として単位のとれる公的なフリースクールを望む声も多いのですが、不登校支援をどう考えていますか?

〇フリースクールにも足を運び、担当の先生からも話を聞いてきましたが、不登校支援について具体的な策をつくるところまでには至っていません。

・宮崎市内の不登校児童生徒(小中)は、平成29年度が450人、平成30年度は541人、その後もコロナ禍により増加傾向にあり、その要因も多様化・複雑化しています。一人一人がどう悩みどんな意欲や志望を持つのか等児童生徒を真ん中に置いての視点が大切だと考えますが、データを基に現状をどのように分析していますか。また、課題解決のためにはどのような取り組みを進めるのか、考えを教えてください。

〇質問に書かれてある通りです。不登校の理由は様々であり、原因も一つではないと考えます。課題解決のためには、教員だけでは限界があり、地域に住む様々なキャリアを持つ方々の参加が必要であると考えます。

・不登校の詳細データを基にして対策に取り組んでいると思いますが、小中高と保健室登校はできている、公的な支援場所には登校できている、家から出られない引きこもり状態である、などいくつかのケースが見受けられるのではと思います。詳細データを開示することは可能でしょうか?

〇可能であると考えます。

4.【子ども達の居場所】
・不登校のお子さんをお持ちのお母さん達から、相談や居場所の問い合わせを多数いただいています。特に、小中学の子ども達の居場所がなく大変困られています。今後、小中学生の子ども達が通える居場所または学校を開設される考えはありますか?
・この自然豊かな宮崎市にプレーパーク(子ども達のためだけではない、シニアの居場所や生きがいにもなり、不登校支援、貧困支援にもなる)が広がらないその一番の原因はなんだとお考えでしょうか?
・宮崎市のプレーパークの常設についての質問

①文科省がHPに出している「令和2年度 青少年の体験活動の推進に関する調査研究 報告」について質問です。
【「遊び」の影響について。遊び相手などによる影響を分析したところ、異年齢の子どもや家族以外の大人とよく遊ぶなど多様な相手と遊ぶ機会が多いと、自尊感情や外向性などに良い影響が見られることが分かりました。】とありますが、宮崎市内の公園などで平日の放課後に50名~100名以上が自然に集まり、異世代交流が行われている冒険遊び場(プレーパーク)に行かれたことがありますか?またその情報を知っていますか? 

〇プレイパークについては、小松台の公園を視察しました。
市長選挙の政策集の公約としても以下のように記載しています。
「プレーパーク等子どもたちが自然や遊びを通して「生きる力」を学べる環境を整備し、異学年交流の場をつくっていきます。」

②戸敷市長に質問です。市議会の一般質問では5名の市議からプレーパークについての常設の要望があり、また、小松台地域協議会から、市長宛に「冒険遊び場」の常設の要望書が出されていますが、いずれも「検討します」で終わっており、具体的な回答が出ていません。この理由について教えてください。また、今後、市内に冒険遊び場を1つでも常設する意思があるか、ないか考えを教えてください。
戸敷市長以外の候補者の方に質問します。

「冒険遊び場(プレーパーク)」という、子どもたちが自らの力で「生きる力」を獲得できる第3の居場所を知っていますか?また、宮崎市の子どもたちに必要な場所であると思いますか?市内に常設を検討するかどうか、意見を聞かせてください。

〇プレーパーク等子どもたちが自然や遊びを通して「生きる力」を学べる環境を整備し、異学年交流の場をつくっていく考えです。

③日本の子どもの自殺や不登校児の増加について質問です。宮崎市も複合的な理由で、子どもに関する社会問題が増えてきていますが、市長になった場合、具体的な対策がありますか?
また、現在の子どもたちに必要とされている「非認知能力」を育む対策について、今後どのような取り組みをしていきたいか、併せて必要となる予算をどう考えるのかについて考えを聞かせてください。

〇幼児教育において、非認知能力向上に向けた教育プログラムを開発し、自己肯定感の高い子どもたちを育てていく考えです。

5.【子ども達への心の支援】
・不登校も多く、いじめ問題がなくなることもなく、自己肯定感も低い子ども達が多い現状を嘆いているNPOも多いです。せっかくNPOのスキルとして性教育、いじめ防止、発達特性の理解、お金の勉強、差別や虐待防止のワークショップ等得意な団体もあるので、小学校、中学校、高校まで出張授業をくまなくできる機会と回数の増加を考えてもらいたいが、どう考えますか?

〇具体的に話を聞きたいと思います。

・スクールソーシャルワーカーの人員増や、カウンセラーの常設等どう考えていますか?

〇賛成です。

6.【ひとり親家庭支援】
・宮崎市に住むひとり親家庭を支援する団体に「くすの木会」がありますが、ひとり親家庭が市内に5000世帯あるのに、その内現役子育て世代の加入は200名ほどしかいないのは予算の少なさにもあるのではないでしょうか?ここ25年程予算は同額だと聞いています。今求められている家事援助等も、予算が少ないため全ての人が利用できませんし広報力も弱いために加入しない方がほとんどです。人数に対応した予算の増額についてどうお考えでしょうか? 

〇具体的に話を聞きたいと思います。

・ひとり親家庭の市民が創業するときは、事業開始資金を条件付きで無利子で借りることができるのですが、宮崎市は中核都市であるため宮崎県が支出するのではなく、市の負担であるため貸し渋りが見受けられます。この20年以上貸した実績もなく評判が悪いです(他の町ではとても助かったと聞いています)。返済していない方達が10人以上もいて1000万ほど回収できていないので行政側としては仕方ないかもしれませんが、現在のひとり親家庭にとっては関係のない話です。貸す気がないならいっそのこと事業を辞めてほしいとまで思いますが、この事業をどう考えますか?

〇事業について知識が無かったので、これから事業の内容について研究していきます。
・貧困支援も含め、奨学金、コロナ禍であれば給付金の申請などを幅広い知識で支援できる方が正直いいと感じています。あくまで自助努力になっており、支援からこぼれ落ちた方が(申請書類を書けない、知らない)より貧困に陥るという状況をどう考えますか?

〇サポートすべきであると考えます。

7.【医療】
・在宅医療、特に緩和ケアや看取りの医療が宮崎には少な過ぎます。高齢者が多く需要があるのにどうして改善されないのでしょうか?また、産後ケアも手薄で、助産院のサービスは一泊3万円弱掛かるので一般市民には手が届きません。福岡など都市部のように補助をもうけるべきではありませんか?未来を担う新しい生命とそれを育むお母さんの産後の身体と心をもっと労って欲しいと思いますが、いかがでしょうか。

〇現状を見てからでないと判断ができません。

・「生理の貧困」が社会問題となりました。宮崎市の子どものための医療費助成が中学3年生までになりましたが、若い世代ががまんすることなく医療にかかることができるように高校生まで医療費助成が必要だと思いますが、いかがお考えでしょうか。

〇財源の確保が難しいと考えます。

8.【財源について】
・ふるさと納税の税収が低すぎることについてどう思いますか?市長になったらどのような改善策を講じますか?

〇ふるさと納税の上位自治体の事例を研究し、100億円を目指したいと考えます。

・ふるさと納税などの財源を活用して、給食費を無償化できないでしょうか?それが難しいのであれば、給食費の公会計化を望んでいる保護者は多いと思うのですが、どのようにお考えですか?

〇給食費の無償化に向けての努力はしますが、現時点で判断はできません。

・社会問題解決のための国の予算を宮崎市民のために使い(確保し)、どのような新事業を意欲的に取り組もうと思いますか?具体的にお答えください。

〇具体的な新事業構想には至っていません。

・「未来の子ども達のために」という言葉をよく聞きますが、子育て支援についての財源は、具体的に何パーセント増やそうと思いますか?

〇先ずは中核市の平均値に持っていく考えです。

9.【市民活動について】
・ほとんど自費で活動している市民団体を運営しています。不登校のお子さん達をもっと支援したいと思いますが、自費では限界があります。不登校の支援者にも活動費の補助金が出るような仕組みを作って欲しいと考えますがいかがでしょうか。

〇賛成です。

・市民活動の補助金は、自団体の資金にあてることはほとんどできません。せめて市民活動支援補助金などは活動歴が3年以上あれば団体人件費に総額の2割までは充当できるなど我々支援者を支援してもらえないのでしょうか? 自腹を切ってのボランティア活動を、お給料のある職員さんが「すばらしいですね」の美談で終わらせるのではなく、具体的な支援を望んでいますがいかがでしょうか。

〇支援の必要性は認識していますが、具体的に事例を聞かない上では判断できません。

10.子ども食堂
・子ども食堂を貧困支援とイメージする市民が多い一方で、「地域の交流拠点」という認識が広がりつつある中、子ども食堂が増えることはクローズアップされますが、いつどこで開設されているのか市民にはわかりづらく、利用をしている子ども達の声もあまり聞こえてきません。貧困支援であれば定期的な個別宅配などの支援、地域の交流であれば食堂形式など色々な支援へとつながっていくと思いますが、子ども食堂に対してどう考えていますか。また、今後の子ども食堂の在り方についてご意見をお書きください。

〇今後も継続していく必要があると考えます。地域食堂として活動されている事例を知っていますが、理想的な運営をされていると認識しています。

11.DV根絶
・DV根絶宣言都市を掲げてください!
私たちは宮崎で20年前から、DV被害女性と子どもの支援をしているNPO法人です。
DVは市民の健康を阻害し、地域社会を巻き込み一緒にいる子どもへの深刻な影響もあることから、公衆衛生上の問題であり、市民の心身両面における健康問題です。
SOSを出せない人が「助けて」というのはとても勇気がいることです。DV根絶都市宣言を謳う事で宮崎市民全体に向けて相談していいんだというメッセージが広まり、暴力が激しくなる前に相談することにより、安全安心な宮崎市が形成される効果が期待できます。宮崎市がDV根絶宣言都市を掲げることについて、お考えをお聞かせください。

〇政策集にDV根絶宣言を掲げています。

12.【まちづくり】
・現在のまちづくり推進委員会などの活動は10年以上となりますが、既存のシステムでよいとお考えでしょうか?地域による差も大きく若い世代はほとんど知りません。今後の展望はどう考えますか?

〇同感です。地域協議会、まちづくり推進委員会については、市長就任後検証を図るつもりです。

13.【施設等】
・アリーナ建設に対してどう考えますか? 総合体育館として建築するのか、年間数百件のコンサートを予定して建築するのか、賛成反対を含め考えを教えてください。

〇アリーナ建設には市議会で一貫して反対しています。

戸敷市長に質問です。
・佐土原には歓鯨館や図書館などの施設が充実していますが、宮崎市中心部にも健康増進施設や地域の交流拠点などを作るお考えがありますか?(県が2024年12月までの完成を目指す宮崎市錦本町の県有グラウンド再開発事業で、新プールや民間施設の一体的な再開発を目指してはいますが)
戸敷市長以外の候補者の方に質問します。
・宮崎市中心部にも健康増進施設や地域の交流拠点などを作るお考えがありますか?(県が2024年12月までの完成を目指す宮崎市錦本町の県有グラウンド再開発事業で、新プールや民間施設の一体的な再開発を目指してはいますが)

〇新規の箱モノは、先ず市の財政の実態を調査してからの話です。

14.【国際問題】
・宮崎県の外国人の増加率は全国1位で19.4%(2020年総務省)であり、ITエンジニア、技能実習生、留学生、国際結婚の方など、多様な外国人が暮らしています。日本人でも初めての子育ては大変ですが、日本語が不自由な外国の方の出生届等、行政手続きはとても難しく、具体的にタブレットでの通訳を入れたり、国際支援の方の通訳ボランティアを用意したり等の工夫が必要だと考えますがいかがでしょうか? 

〇賛成です。

・移住してきた外国人家庭がいたら、支援団体の活動を紹介するチラシを手渡しするなど予算を掛けずにできることがあると思いますが、外国人家庭の支援をいかがお考えでしょうか?

〇先ずは、地域の中で自治会を通じ交流を深めることから始めたいと考えます。

・外国人家庭向けのベビー交流会など、外国人でも参加しやすいような親子イベントの開催や(現在ほとんどなし)、子育て情報が行き届いていない現状をどう改善しようと思いますか?

〇情報を発信することには賛成ですが、具体的な改善策まで考えるところまでには至っておりません。

質問は以上。

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子育て支援団体プチ・コパン
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NPO法人 ハートスペースM
フードバンクみやざき
久木野ナビゲート

【個人】
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